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2015年8月28日

日中友好に大きな貢献
西田さん、市民交流に取り組む
大連交流協会から栄誉証書
中国の北京語言大学で学ぶ

 日星高校出身で、中国の北京語言大学で学ぶ4年生の西田聡さん(22)=北京市在住=が、中国と日本との市民交流に長年取り組んできたことが評価され、このほど大連中日文化交流協会から、顕著な貢献のあった人を対象にした栄誉証書を贈られた。日中の友好の懸け橋になろうと、中国語や歴史、文化を学ぶだけでなく、最近では中国の伝統的な芸能にも入門し披露している。(青木信明)
 西田さんは小学3年で、地元吹奏楽団「中筋サウンドハーモニー」のメンバーとして大連市を初めて訪問したのをきっかけに、中国語を学び始めた。夏休みには大連市の明星小学校に短期留学し友達の輪も広げた。
 中国語の力も身に付き、中国・重慶市での中国語コンテストの最優秀ネット人気個人部門で3位に入賞、中国知識コンテスト(中国大阪総領事館など主催)で1位になった。
 何度も大連市を訪問する中、現地の市民たちを前に西田さんは日舞やお茶のお手前を披露し、日本文化を紹介することにも務めた。そうした交流が認められ、大連市人民政府外事弁公室対外友好協会から「中日青少年交流友好使者」の「栄誉証書」を受けた。
 話術で客を笑わせる中国の伝統的な話芸である相声(そうせい)の大家、丁広泉(ていこうせん)さんに、大学入学後の13年に弟子入りし、いまでは現地の福祉施設や刑務所などを慰問している。そうした姿が大連市のメディアで取り上げられた。
 こうした取り組みもあって、4年前に同交流協会から栄誉証書を贈られたが、今回は顕著な活動があった人を対象にした突出貢献賞を受けた。西田さんは「日本と中国の間の戦争が残した心の傷は70年経っても消えない。普段の民間交流をすることで友好を深めることに役立ちたい」と話している。
 現在、同大学で学ぶ日本人や留学を終え日本に戻った学生たちと結成したOB会で、会長を務めており、本当の中国の姿を伝える活動もしている。



写真=栄誉証書を手にする西田さん


戦後70年の誓いで献花・合唱
殉難の碑公園で、浮島丸事件追悼集会

 終戦直後に起きた浮島丸事件の70周年追悼集会が8月24日、下佐波賀の殉難の碑公園で行なわれた。70年の節目に約350人が参加し、犠牲者に対して事件を忘れず伝え続けることを誓った。
 青森県下北半島で鉄道工事などに従事させられていた朝鮮人労働者と家族を乗せた海軍特設輸送船「浮島丸」が1945年8月22日、朝鮮半島の釜山を目指して大湊港を出航したが、8月24日夕方に寄港した舞鶴湾で謎の爆発沈没をし、549人(政府発表)が犠牲となったとされる。
 爆沈の原因や犠牲者数など真相はいまだ不明のままで、東京都中目黒の祐天寺に安置される遺骨280体もまだ返還されていない。
 市民でつくる浮島丸殉難者を追悼する会(余江勝彦会長)が追悼集会を続けている。事件から70年を機に7月25日、青森県むつ市で追悼と真相究明を続ける市民グループ「浮島丸下北の会」メンバーを招き、活動の報告をした。
 この日の集会では、余江会長が「事件から教訓を学び、平和の確立に向け日本人の責任として追悼を続けていくことが犠牲者の皆さんとの約束です」と追悼の辞を述べた。続いて韓国茶道協会京都支部の尹道心(ユンドウシン)支部長が献茶を、韓国伝統舞踊家の金一心(キムイルチ)さんが追悼の舞を、京都朝鮮中高級学校の生徒たちが追悼歌の合唱をし、犠牲者を慰め、最後に全員で海に献花した。
 京都・奈良などの大学生協グループで参加した奈良教育大4年生の村上泰三さん(21)は「現場に立って事件を追体験できたように感じます。戦争を過去のことではなく未来につながることとして、私たちの世代が伝えていかなければと思います」と話していた。

写真=追悼歌を合唱する朝鮮中高級学校の生徒たち



2015年8月25日

星空の魅力を伝えたい
舞鶴天文同好会が天体望遠鏡を設置
自然文化園観察フィールドに

 多祢寺の舞鶴自然文化園内の観察フィールドに、舞鶴天文同好会(小谷昭会長、会員11人)が舞鶴市と市花と緑の公社の協力を受け、天体望遠鏡と格納庫を設置した。人工的な照明がまったくなく、星空をみるには絶好の環境の元、今後観望会や観測など、市民に星の楽しさを伝えていく拠点にしたいとする。(青木信明)
 同好会は約30年前に多祢山に天文観測所を置いたが、建物の老朽化で取り壊し、また周辺の樹木の成長で観測をする視界を確保できずにいた。これまで公社主催の観望会に協力してきたが、観察フィールドは民家の照明の影響がないなど観測に好条件の環境であることから、市と公社に望遠鏡の常設設置を依頼し実現した。
 公社が望遠鏡を置く土台を整地し、移動販売車の荷台部分を購入し、格納庫(長さ2・5メートル、奥行き1・5メートル、高さ1・8メートル)として設置した。格納庫をスライドさせて開閉する。同好会がこれまで使っていた口径45センチの天体望遠鏡を据え付けた。コンピューター制御で星を自動追尾できる機能を備える。
 8月8日の観望会で初めて披露し、約30人の参加者が大星雲を観察した。小谷会長は「この場所は空が広く、天の川もきれいに見えます。子供たちに星空に興味を持ってもらえるよう活用していき、ゆくゆくは観測機器を充実させたい」と話している。同公社では各公民館など主催の観望会でも、この場所での利用を呼びかける。問い合わせは同公社(電話68・1187)。



写真=設置された天体望遠鏡と格納庫


ジュニアカップと府民総体
個人総合や種目別で大活躍
ディナモ舞鶴の体操選手たち

 京都ジュニアカップ女子9級(上級者クラス)で、跳馬と段違い平行棒、平均台、ゆかの個人総合で檜木胡乃華選手(高野小6年)が優勝、森下咲選手(同)が5位に入った。檜木選手は種目別でも平均台とゆかで1位をとり、芸術性の高いゆかの演技に与えられるエレガント賞も受賞した。
 同8級(同)の低学年の部の個人総合で白土真珠選手(新舞鶴小4年)が優勝、種目別のゆかで1位とエレガント賞を受けた。同6級(初心者クラス)の個人総合で和田天音選手(余内小4年)が優勝、種目別の平均台とゆかで1位、杉田日菜選手(新舞鶴小4年)が総合で6位、段違い平行棒で1位だった。
 近畿ジュニア出場を決めた檜木選手は「京都大会では自分の演技ができました。近畿ではノーミスで演技をしたい」、森下選手は「京都大会では思った演技ができなかったので次は自分の力を全て出したい」、白土選手は「エレガント賞はうれしい。次は跳馬と平均台をがんばりたい」と抱負を述べていた。
 府民総体では小学4年の部の総合で白土選手が4位、和田選手が9位、杉田選手が16位、同6年の部の総合で檜木選手が1位、森下選手が2位、中学2年の部の総合で藤井夏未選手(城南中2年)が1位、石原夕莉選手(同)が2位だった。
 同クラブの千頭一郎代表は「選手たちは黙々と練習し全体的にレベルアップしている。近畿での活躍が楽しみです」と話していた。

写真=大活躍した森下、檜木、白土(前列左から)藤井、石原、杉田、和田(後列左から)の7選手



2015年8月21日

女子高生のグループ討論で最優秀賞
日星高の福原さん ソロプチユースフォーラムで
男女平等へ 意見まとめ発表

 日星高校看護科3年の福原絵美子さん(17)がこのほど、国際ソロプチミスト舞鶴(河田礼子会長)の代表として、大阪府吹田市の国立民族学博物館で開かれた、国際ソロプチミストアメリカ日本中央リジョン主催の「ユース・フォーラム2015n大阪」に出場した。各府県の女子高校生たちと「世界における女性たちの生き方」をテーマにグループディスカッションを行い、リーダーとして意見をまとめて発表し、最優秀グループ賞を受賞した。(渡辺由徳)
 ソロプチミストは、職業を持つ女性たちでつくる国際的な社会奉仕団体。アメリカに所属する日本は国内を5つのリジョンに分け、舞鶴は近畿・中部2府12県で構成する日本中央リジョンに属する。ユース・フォーラムは、未来の指導者となる若い女性たちが討論し、自分の考えを伝える体験の場として2年に一度開かれ、今年で9回目。
 福原さんは5月に舞鶴で開かれたユース・フォーラムの論文発表で、フィリピンでのボランティア活動を通して感じたことや、看護師として発展途上国で働く将来の夢を語り、舞鶴の女子高校生8人の中から代表に選ばれた。
 大阪のフォーラムには同リジョンから97人が出場し、7グループに分かれて2日間ディスカッションが行われた。最後に各代表の7人が、会員や生徒ら約350人の前で意見をまとめて発表した。
 福原さんはグループ内で推薦を受けてリーダーを務めた。約4分間の発表では、社会進出などの男女平等を示すグローバル・ジェンダー・ギャップ指数の数値が、日本より発展途上国の方が高い現状を初めて知ったことや、学校で教えてもらえない情報を知ることの大切さ、討論に男子高校生も参加する機会を設け共有することなど、男女の差別を無くすために必要な意見や提案を述べた。
 最優秀賞は2グループに贈られ、福原さんの発表は、討論で出た全員の意見を拾い上げた姿勢が評価された。
 福原さんは「グループを背負っての発表だったので、高校生活で一番緊張した。有り難い機会を与えてもらったのでこれで終わりでなく、舞鶴でも高校生同士が様々なテーマでディスカッションし合える場を設けて、繋げていきたい」と話していた。



写真=フォーラムのTシャツを着て参加証を手にする最優秀賞を受賞した福原さん


24チーム出場による熱戦
ミニバスケットボール大会

 第4回舞鶴市長杯赤れんがカップミニバスケットボール大会(舞鶴市バスケットボール協会主催)が、このほど上安久の文化公園体育館であった。男女の部で24チームが出場、コートを走りシュートを決めた。
 小学生選手の交流の機会とミニバスケット競技の普及を目的に、地元の舞鶴イーグルスと舞鶴ロケッツミニバスケットボールクラブをはじめ、大阪や愛知県、岐阜などのチームが出場した。
 3チームによる予選リーグが行われ、2日目に順位決定戦があった。選手たちは攻撃やディフェンスに集中してボールを追いかけた。
 結果は次の通り。
 男子=@詳徳ミニバスケットボール教室(亀岡市)A光竜寺フレンド(堺市)B晴明丘南B☆MAX(大阪市)▽女子=@魚崎ミニバスケットボールクラブ(神戸市)AいさとSCミニバスケットボールクラブ(豊田市)B光竜寺フレンド(堺市)

写真=シュートをする舞鶴イーグルスの選手



2015年8月18日

















少年・高野V3 学童上級・福井が連覇
第26回市長旗全舞鶴少年野球選手権大会
舞鶴球場のスタンドへ本塁打も

 第26回市長旗全舞鶴少年野球選手権大会(舞鶴野球連盟主催、舞I市民新聞社など後援)の少年(中学生)と学童上級(小学6年生主体)の部の決勝戦が8月9日、行永の舞鶴球場で行われた。少年の部は高野ドジャースAが11―2で南舞鶴スポーツ少年団Bを降し、3年連続3回目の優勝を、学童上級の部は福井少年野球クラブが3―0で舞鶴東スポーツ少年団を降し、2年連続7回目の優勝を飾った。
 少年の部には9チームが出場し、高野ドジャースAと南舞鶴スポーツ少年団Bが決勝で対戦した。高野Aが1回表に3番・志摩昴政選手(城北中3年)のランニングホームランで2点を先制。南舞鶴Bもその裏、5番・岸本耕祐選手(青葉中2年)の三塁打で2点を返し同点に追いついた。高野Aは2回、志摩選手のライトスタンドへのツーランホームランなどで4点を挙げて引き離し、6回にもタイムリーヒットの連打で4点を追加し11―2の大差で勝利した。
 舞鶴野球連盟によると、中学生のスタンドへの本塁打は、年間を通して1本出るか出ないかの快挙だという。
 高野Aの材木琢朗主将(城南中3年)は「3連覇がかかっていたのでとてもうれしい。要所要所のチャンスで打て、みんなやることができたと思う」と話していた。
 学童上級の部には14チームが出場し、福井少年野球クラブと舞鶴東スポーツ少年団が決勝で対戦。5回まで両チームともランナーを許すも堅い守備で得点を許さず、福井が6回表に6番・山田瑛人選手(福井小5年)の二塁打で1点を挙げて均衡を破り、相手バッテリーの乱れで2点を追加し3―0で完封勝利した。優勝した福井は10月に南丹市で開催される、ほくとしんきん杯両丹大会に出場する。
 福井の今田隆太主将(福井小6年)は「ほくとしんきん杯に繋がる優勝なのでとてもうれしい」と話していた。
 閉会式では同連盟の倉橋貢会長から、優勝した両チームに市長旗、舞I市民新聞社杯などが授与され、決勝を戦った選手たちに記念メダルが贈られた。
 8月8日の少年の部2回戦と学童上級の部2回戦、準決勝、9日の少年の部準決勝の結果は次の通り。
 【少年】2回戦=舞鶴東スポ少3―1中筋少年野球ク▽準決勝=南舞鶴スポ少B7―1舞鶴東スポ少、高野ドジャースA6―1鶴友クA
 【学童上級】2回戦=余内少年野球ク4―3南舞鶴スポ少、福井少年野球ク5―4中筋少年野球ク、高野少年野球ク8―1朝来少年野球ク、舞鶴東スポ少8―1共楽少年野球ク▽準決勝=福井少年野球ク13―1余内少年野球ク、舞鶴東スポ少7―1高野少年野球ク



写真左上=少年の部優勝の高野ドジャースA
写真右上=少年の部準優勝の南舞鶴スポーツ少年団B
写真左下=学童上級の部優勝の福井少年野球クラブ
写真右下=学童上級の部準優勝の舞鶴東スポーツ少年団


野アさんのカボチャまつり
様々な色と形を楽しんで
8月22、23日、自宅車庫で開く

 行永東町の農業、野ア洋子さん(72)が8月22日と23日、自宅車庫で、自ら栽培・収穫した観賞用のカボチャなどを展示販売する第12回カボチャまつりを開く。様々な色や形の90種以上が並ぶ。来場を呼びかけている。
 青葉中学校近くの畑で無農薬でカボチャをはじめ、珍しい地方野菜を栽培し産直市場に出荷している。関節炎で両足が悪く座り込んで畑仕事をしているが、最近悪化しているため今年で最後のカボチャまつりになるかもという。
 観賞用カボチャはヘチマのような形や、スイカの柄のようなものなどがあり、価格は40円〜250円。飛騨カボチャなど食用も並べる。トマトなどの野菜も販売する。野アさんは「いろんなカボチャを見て楽しんでください」と話す。時間は午前9時〜午後6時。
【問い合わせ】電話63・0173、野アさん

写真=多様な観賞用カボチャ



2015年8月11日

初のふるさとリサイタル
声楽家・ピアニストの木下淳雄さん
8月30日、市政記念館で
木声会に所属し合唱親しむ
「積み重ねたもの音楽で表現」

 舞鶴市出身で、東京藝術大学などで学んだ声楽家・ピアニストの木下淳雄さん(39)=埼玉県所沢市=が、初めてふるさとでのピアノリサイタルのステージに立つ。青葉中時代には市民でつくる合唱グループ「木声会」に入り、その後の声楽専攻に進む道につながった。8月30日午後2時から北吸の赤れんがパーク2号棟(市政記念館)で開かれる。
 子供のころ自宅にあったピアノで遊び、与保呂小1年生からピアノ教室で習い始めた。中学1年のときには、市内にあったベートーベンの第9演奏会に合唱団員として参加したことがきっかけとなり、木声会の練習に通い合唱に親しんだ。
 京都市立堀川高校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部声楽科に進み、同大学院ソルフェージュ科を修了。その後、フランスに渡ってリヨン国立高等音楽院エクリチュール科を卒業した。バッハなどクラシックを発展させた要の音楽家たちをテーマに、音楽理論を研究してきた。
 いまは日本ソルフェージュ研究協議会の正会員で、洗足学園音楽大学(川崎市)の非常勤講師を務めるほか、声楽家の伴奏やジョイントコンサートに出演している。
 これまで学んできたことを発表する機会にと、ピアノリサイタルを企画した。ショパンやシューベルトなどのほか、ふだんあまり演奏会で聴くことができないバーバー(米国)やロパルツ(フランス)などの曲をプログラムに選んだ。
 木下さんは「自分の生まれたまちで、積み重ねてきたものを音楽で表現し、来場者に楽しんでもらえれば。次は歌のリサイタルも開きたい」と話している。全席自由で一般1,500円、学生500円。同記念館、JEUGIA舞鶴店(さとう西舞鶴駅前店内)で販売中。
【問い合わせ】電話63・8600、木下さん



写真=「ふるさとの人に聞いてほしい」と話す木下さん


自然の味わい200点展示
福来の「流木工房」で作品展
村上さん 創作5年の節目に

 福来の「流木工房」で、海の岩場や砂利の浜に流れ着いた、木や根付きの竹などを使って作品作りをしている村上保幸さん(68)が、創作を始めてから5年経った節目の展示会を開いている。流木を使って製作した小さな飾りの椅子や大型の花器、ポーチラックなど、自然の味わい溢れる作品約200点が並ぶ。
 村上さんは、造船の仕事を退職後に、妻の好美さんの実家の一戸建てを工房に作品作りを始めた。設計図を書いてから、必要な長さや曲がり具合の流木を瀬崎の海岸や丹後半島の経ヶ岬などに探しに行き、主にツバキなどを使って製作している。
 ニスを塗って濃淡を付けたり、バーナーで焼き目のデザインを施し、部屋に飾ることを意識して作られたこだわりの作品が並んでいる。
 村上さんは「5年経って作品数も増え、技術も進歩したと思うので気軽に見に来てほしい」と話している。無料。月曜から金曜の午前8時〜正午。問い合わせは、電話090・8821・6334、村上さん。

写真=海の流木で作られた作品と村上さん



2015年8月7日

東アジア大会へ初出場
硬式野球「舞鶴リトルシニア」
海外の強豪チームに挑む

 中学生の硬式野球チーム「舞鶴リトルシニア」が、東アジアリトルシニア野球宮崎大会2015の京都ブロック予選で初優勝し、8月17日から始まる同大会の京都代表に決まった。国際大会への出場は初めてとなる。韓国や台湾などからも強豪チームが集まる大舞台で、選手たちは持てる力をぶつけたいとしている。
 京都ブロック予選には7チームが出場した。舞鶴リトルシニアは3年前の大会で準優勝したが、東アジア大会の出場はできなかった。
 中学3年生22人で構成したチームで出場し、1回戦は京都八幡と対戦。吉本泰造投手(城南中3年)が先発し、4回までに4点をリードした。6回表に追いつかれたがその裏に1点を入れ逆転して逃げ切った。準決勝は京都と対戦し山本龍盛投手(白糸中3年)が先発。2―2と同点で回が進み、7回裏に1点を入れ逆転勝利した。
 決勝は京都北とあたり山本廉斗投手(白糸中3年)が先発。4回裏に一挙4点をとり、2点を入れられつつも継投で2点差を守りきった。
 主将の山本滉太選手(城南中3年)は「準決勝は打線がつながらず苦しい展開だったけれど、絶対勝つという気持ちを持った。本大会では京都代表として優勝できるようにしたい」、捕手の平山翔太選手(青葉中3年)は「投手がリズムよく投げられるようにリードし、守り勝つことができた。宮崎では1点1点大切にして勝ちたい」と抱負を述べた。
 上枝靖之監督は「力のある選手が揃うが気持ちにむらがあった。予選では1点差の接戦で勝つことで選手がまとまり自信につながった。選手のモチベーションを高め、1戦1戦しっかり勝ちたい。また海外のチームと試合ができる機会なので交流もしたい」と話している。
 東アジア大会は8月17日〜20日、宮崎市で開かれ、台湾から5、韓国から1、スリランカから1、国内の49、総勢56チームが出場する。



写真=国際大会での勝利を誓う選手たち


球児たちの夏、開幕
市長旗全舞鶴少年野球選手権大会

 第26回市長旗全舞鶴少年野球選手権大会(舞鶴野球連盟主催、舞I市民新聞社など後援)が8月2日、行永の舞I球場で開幕した。
 開会式では、学童上級(小学6年生主体)の部14、同下級(小学5年生主体)の部11、少年(中学生)の部9の計34チーム、総勢381人の球児たちが闘志溢れる入場行進を行い、昨年の優勝チームから市長旗などが返還され、レプリカが贈呈された。
 舞鶴野球連盟の倉橋貢会長が「今の自分たちのチームは、底辺から支えてくれる控え選手の存在があってこそ、チームとしての形を成していると心に刻み、全力で楽しく明るく勝利を目指し、勇猛果敢に戦ってほしい」と式辞を述べた。
 三笠少年野球クラブ(学童上級の部)の赤坂哲平主将が「いつも支えてくださる方々への感謝を忘れず、全力でプレーすることを誓います」と宣誓した。
 大会第1日は、少年の部1回戦1試合と2回戦3試合が同球場で行われ、学童上級の部は隣接する東舞鶴公園陸上競技場で1回戦6試合が行われた。
 8日に同球場で少年の部2回戦1試合、同競技場で学童上級の部2回戦4試合と準決勝、9日に同球場で少年の部の準決勝と決勝、学童上級の部の決勝が行われる。
 学童下級の部は23日に余部下の中舞I市民グラウンドで1回戦3試合、29日に同競技場で2回戦4試合と準決勝、30日に同グラウンドで決勝が行われる。雨天の場合は順延。
 大会1日目の結果は次の通り。
 【少年の部】1回戦=南舞鶴スポ少B5―1高野ドジャースB▽2回戦=高野ドジャースA4―2南舞鶴スポ少A、鶴友クA4―3与保呂スポ少、南舞鶴スポ少B8―0鶴友クB
 【学童上級の部】1回戦=南舞鶴スポ少11―0三笠少年野球ク、余内少年野球ク10―0池内少年野球ク、福井少年野球ク19―0志楽少年野球クスポ少、中筋少年野球ク31―2与保呂スポ少、朝来少年野球ク9―6明倫ヘッピリーズ、高野少年野球ク27―1茜ヶ丘ベースボールク

写真=選手宣誓をする三笠少年野球クの赤坂主将



2015年8月4日

戦争の悲劇繰り返すな
戦後70周年市民フォーラム 体験者8人が証言
「無惨な光景頭から離れず」

 戦後70年を迎え、戦争や戦時生活の体験者の証言を聞こうと、市民交流フォーラム(同実行委員会主催)が、舞鶴空襲のあった7月29日、北吸の市政記念館であった。浮島丸事件で朝鮮人たちを救出した様子、日本の勝利を信じていた元軍国少年少女の思い、舞鶴空襲で目に焼きつく悲惨な犠牲者の姿など、いまも鮮明な記憶を8人が語り、「戦争は絶対にしてはいけない」と訴えた。
 フォーラムには120人が参加。第3火薬廠や海軍工廠で勤労学徒だった人、国民学校在籍で学童疎開をしていた人らが報告に立った。下佐波賀に住んでいた土佐章雄さん(83)は朝鮮人たちを乗せた船が舞鶴湾内で爆発沈没し、多くの犠牲者を出した浮島丸事件を目撃し、救助の様子を初めて公開の場で証言した。
 凄まじい音と共に黒い煙と白い蒸気を上げた浮島丸が真ん中から折れて沈み、叫び声などが聞こえてきた。父を乗せて船を操り海に投げ出された人を救出し、7、8人を乗せては岸に上げた。浮島丸からは次々と人が海に転落するのが見えた。岸についた人達は「アイゴー、アイゴー、水をくれ」と歩いていた。
 土佐さんは「2日後には海岸に多くの遺体が流れ着き、ずらりと海面に浮んでいた。その様子は言葉にしようがなく、いまも佐波賀に行くたびに思い出す」と話した。
 軍需部に勤務していた瀬野知之さん(87)は、舞鶴空襲で船を沈めた米軍の攻撃を体験。火災が起きた船から海に飛び込んだ人を米軍の戦闘機が機銃掃射をした。「弾が近くを飛んできても恐くなかった。戦争は死をも恐れない精神状態にさせてしまう」。そして「なぜ70年前のことをはっきり話せるのかわかりますか。無惨な光景が頭から離れないからです。戦争の悲劇はもう味わいたくない」と結んだ。
 舞鶴第2女学校生徒で海軍工廠に動員されていた川ア美幸さん(84)は、舞鶴空襲を体験したが、防空壕に逃げ込み間一髪で助かった。「その日はどうやって帰ったのか覚えていない。いまも思い出しただけで震えが止まらない。平和を祈るばかりです」と語った。
 最後に主催者側から「100年の平和の基礎が築かれることを広く訴える」とのアピールが行われ、参加者たちが賛同した。



写真=戦時中の体験を語る市民たち


大きな実収穫楽しんで
柴田さんのブルーベリー園

 柴田清市さん(65)が世話をするブルーベリー園で、たわわに実った果実が色づき収穫を迎えている。20品種120本が栽培されている。来園を呼びかけている。
 柴田さんと妻の静枝さんが14年前、酸性土壌の畑に適する作物としてブルーベリーを選び、苗木5本から栽培を始め、いまでは高さ2メートルを超えるまでに育っている。
 早生のハイブッシュ系と晩生のラビットアイ系があり、南方系のラビットアイ系が育てやすい。水やりと秋の剪定ぐらいで手間がかからず、農薬は使っていない。畑全体をネットで囲み鳥の侵入を防いでいる。
 最初は自家用で食べていたが、多くの実がつきだした2009年から販売をスタート。来園者に1パック500グラム入る容器に自分で摘み取り持ち帰ってもらう。入園料は不要だが1パックの料金は1,200円。販売のみだと1,500円。
 柴田さんは「今年は雨が多く、実が大きくて甘味があっておいしい」と話している。収穫は9月中旬までできる。
 土・日・祝日のみの営業だが、平日でも夕方なら対応できる。場所は国道175号そば。
【問い合わせ】電話090・7758・6621、柴田さん

写真=色づいたブルーベリーの実と柴田さん



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