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京大水産実験所・益田玲爾さんの若狭湾水中散歩39
−「アカクラゲ」− 梅雨時に出現のピーク

 水産実験所の桟橋から毎朝のクラゲ観測を始めて、今年で四年目に突入した。一番数の多いミズクラゲは、3年前に較べると随分減少している。一方、最近の2年間で特に増えてきているのが、猛毒を持つことで有名なアカクラゲだ。  アカクラゲはミズクラゲを好んで捕食する。そこで、3年ほど前に何らかの理由でミズクラゲが爆発的に増えたため、それらを捕食するアカクラゲが時期を遅れて増えてきたのかもしれない。アカクラゲもまた、マアジやカワハギ、イボダイなどの魚の餌になる。したがってアカクラゲが増えても、魚の棲む環境さえ守られていれば、いずれはアカクラゲも減ってくれるだろう。我が友である魚たちのがんばりに期待したい。  アカクラゲは内湾に多いクラゲで、梅雨時に出現のピークを迎え、夏季には減少する。そのため、海水浴中の被害はそれほど多くない。しかし、日本クラゲ被害史に残る有名な事例として,舞鶴湾では海上保安学校の生徒さんたち約300人が遠泳中に刺されて重傷者が出たこともあるそうだ。まったくもってあなどれない。  アカクラゲは別名ハクションクラゲとも呼ばれる。触手の毒は乾燥するとくしゃみを引き起こすためこの別称がある。そうでなくても花粉とハウスダストとタバコの煙と女性に対するアレルギーでくしゃみの絶えない筆者としては、アカクラゲはまさに天敵である。  そんな天敵への対策として、梅雨時の舞鶴湾で潜るときには、セイフシーなるローションを塗るようにしている。これは,クラゲと一緒にいても刺されないイボダイ科の魚の表面の粘液を人工的に合成したものらしく、このローションを塗ってさえいれば、刺されたときの被害も最小限に食い止められる.とはいえ,研究用のミズクラゲを採集しに潜るときには,アカクラゲとの接触は避けがたく、今年も顎の辺りには、焼きソバを食いこぼしたようなクラゲの刺し傷をこさえてしまった。
写真=ミズクラゲを触手でからめとって捕食するアカクラゲ=宮津市田井の水深12メートル。マリンピアから500メートルほど東側、田井のバス停に近い辺り
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