涼しくなってきますと、色鮮やかな赤唐辛子が出回る季節です。ツンとして、ちっちゃくて、真っ赤でホントかわいいですよね。あまりの可愛さにお店に飾っているくらいです。
基本的にフランス料理ではあまり辛味の強い唐辛子ではなく、比較的辛味の優しいものを使います。ソースに加えたり、振りかけて焼いたりと唐辛子独特の香りが必要なお料理に使うのですが、今出ている赤唐辛子は、鷹の爪と言う別称で呼ばれ、その形状よりも、食べたときの辛さが鷹の爪で喉の奥を引っかかれているような様子を形容しているのではないかと思うぐらいです(勿論タケウチ的解釈です)。
そんな辛い唐辛子ですが、この時期昨年の唐辛子で一味唐辛子を作るのがタケウチの恐ろしくもツライ恒例行事なのです。この唐辛子メチャメチャ辛いですけど、メチャメチャ旨いです。作ると言うほど出来ないですが作り方を…。
まず、最初にすることは人払いです。周りに誰も居ない事を充分確認してから作業をして下さい。そして用意するもの。手袋、水中めがね(海用、プール用どちらでも可)、マスク又はタオル(口をふさぐ事が出来ればOK)、ミキサーです。
作業は@枝からはずすA種を取るBミキサーで回す。以上です。ミキサーを止めたあと、すぐに蓋を開けない。フワフワとミクロの赤い爆弾が出てきます。そして蓋のきっちり出来る入れ物に移すまで油断しない! 入れるときも出来れば息をせずに、一気に入れ物に移して下さい。息をすればミクロの赤い爆弾を吸うハメになります。
作業後はこれでもかと言うぐらい手を洗う事。作業、1時間以内はむやみに目を触ったり、鼻をほじったりしない。ミクロなので見えないところにも赤い爆弾は潜んでいます! もし仮に赤い爆弾を吸い込んだり、触ったりした場合ですが、痛みに耐え、じっと我慢してください。下手に洗ったりすると被害を拡大するハメになります。
以上が作り方及び注意事項です。ところで赤い爆弾ってなんなのか?そう目には見えない、赤唐辛子の辛味成分のカプサイシンです。体にはイイんだけどなぁ〜?
竹内さんのホームページアドレスはhttp://www3.ocn.ne.jp/~takechef/
写真=山盛りの唐辛子を前にマスク姿で大奮闘中
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